自宅に戻った母
実家は賃貸の集合住宅なので亡くなった人を部屋に入れると「事故物件扱い物件」となるのではないかと思い、父の時は自宅へ返してあげなかったのですが、オーナーに確認したところ「大丈夫」だとのことで母は1日だけ自宅へ戻ってきました。
体は冷たくなっていますが、布団をかけ寝ている姿を見ているとただ寝ているだけにしか思えません。
亡くなってすぐ病院へ駆けつけた母の大親友が「顎を押さえて口を閉じないと、口が空いたままになっちゃう」と一生懸命顎を押さえてくれました。
しかし完全に固まるまでには結構時間がかかるので首元に丸めたタオルを置き、口が開かないようにしました。
葬儀の準備
母の写真を皆で選んだり、母の好きだった食べ物を用意したり・・・
「ひまわりのような明るい人」と言われていたので献花はひまわりにしてもらいました。
母の死後1日が経ち、葬儀までの数日間は夏場だったので葬儀屋さんで預かって貰うことになりました。
葬儀屋さんへ移動した母。棺に入いる「納棺の義」を行いました。
※我が家は仏ではなく神道なのです。
「お顔にハリを出すために美容整形でも使用する注射をして膨らみをだしますか?」とか「口に綿を詰め頬を膨らませますか?」など、葬儀屋さんから色々お話を聞いたのですが、口の中に綿詰めちゃうのは可哀想な気がするので却下。注射も今まで散々注射をしてきたから死んでまで注射するのは可哀想。
「唇がほんの少し開いていますがボンドのような接着剤でくっつけちゃいますか?」・・・即答で「やめてください」とお断りしました。
結局ありのままの姿で棺に入りました。葬儀屋さんが枕の位置を調整しほんのチョットだけ開いていた唇もなんとか閉じて見えるようにしてくれました。
葬儀屋さんで預かって頂いている間、毎日母の顔を見に行きました。
本当ただただ寝ているだけにしか見えず、触ると冷たいのが不思議でした。
そして今日は母2年目の命日です。
まだ2年しか経っていないのか・・・と思ったり、もぅ2年も経つのか・・・と思ったり。寂しさはもう全くない!ってことはナイです。アッチの世界で何してるんだろう・・・なんて思う時はまだあります。